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情報的な何かと政治的な何か

ユニクロが苦戦して百貨店に客足が戻ってきたという噂

ここ数年ユニクロが好成績だったのは消費の停滞が原因だったのだとしたら、今までの売上が恐ろしくバブル的に好成績だっただけで、前月比で比べて17%減と言うのはそんなに悪い数字じゃないのではないか。

ユニクロはUJで他のジーンズブランドをことごとく撃破したと同時に、図らずもカジュアルファッションとしてのジーンズの魅力とジーンズマーケット自体も同時に破壊してきたのではないか。もしくは、UJの尖ったコマーシャル展開に反して、ジーンズにファッション性を人びとは求めていなかったのではないかという分析である。

http://www.insightnow.jp/article/5188

そもそもこの不況の中、ファストファッション業界でユニクロがメディアや消費者に突出して持ち上げられてたのは言うまでもない。実際ヒートテックの人気は社会現象と行ってもいいほど凄まじかった。商品開発においてもブランド戦略においてもほかのしまむらやジーンズメイトなどにかなりの差を付けていたのは間違いない。
ただ単に凄い伸びであった売上成長の反動としての17%減がここでは誇張されすぎている。消費の回復が見られるようになってきたということそのものが、今まで売れすぎであったユニクロの売上の減少につながっているのだと考えるのが一番妥当だと思うのだ。

・・・このほか、苦境にあえぐ百貨店からは「昨年の春物とは、けた違いに良くなっている(北関東の百貨店)との声も。

http://sankei.jp.msn.com/economy/finance/100408/fnc1004081453015-n1.htm

百貨店に客足が戻ると言うのは素直に考えればそのことを象徴している。別に魅力的な商品が百貨店に現れているわけではないし、株価の上昇も投資家が景気の回復に伴って、百貨店の株価の底打ちを判断したからに他ならない。

「ジーンズマーケットの破壊」とか「ジーンズにファッション性を求めていない。ビンテージもののジーンズの消費は落ちていない」と言う分析はファッション業界の分析としてはいいのかもしれないが、経済の面から見ると完全に的外れにしか思えない。


4/8追記

ファーストリテイリング(9983)は朝方730円高の1万5730円まで上げたあとも強調展開となり続伸している。同社株は、4月2日に発表した今年3月の国内ユニクロ事業既存店売り上げが、2年半ぶりに2ケタ減と落ち込んだことが嫌気され2000円幅の急落となったが、前日8日に今8月期第2四半期(2Q)累計決算とともに、今期業績の今年1月に続く再上方修正と増配を合せて発表、下げ過ぎ訂正買いが増勢となっている。同社の今期業績は、第1四半期決算開示時の今年1月に早期増額されたが、その増額値をさらに引き上げた。売り上げを140億円、経常利益を90億円、純利益を35億円各アップさせたこので、純利益は710億円(前期比42%増)と前期の過去最高を大きく更新する。2Q業績が、1月増額地を大きく上ぶれて着地しており、大ヒットしたヒートテックなどの冬物商品の好調な販売推移や「60周年キャンペーン」で来客数と客単価が上昇、「990円ジーンズ」を投入したジーユー事業も、大幅増収増益となったことなどが寄与した。

http://www.asahi.com/business/stock/kabuto/TKZ201004090008.html

批判しておきながら無責任にも具体的に売上がどのくらいか分からないまま書いていたので、調べてみた。調べてみたら売上高8340億円、営業利益1405億円、前期比2−5割増だという。先月比での17%減なんて屁みたいなものだよね?柳井社長。
「マーケティングの問題。4−5月で巻き返せる」さすが!強気だなぁユニクロは。